看板の「安全」が支えるものとは?
様々な場所に設置されている看板は、普段からよく見る広告物のひとつです。看板を設置する際は、安全面も考慮して設置しなければいけません。なぜなら、看板の落下や看板が倒れることで人身事故が起こる可能性があるからです。看板により事故が起こってしまった場合、お店の信用も失われてしまいます。看板の安全について考えましょう。
看板の「安全」が支えるものとは?
看板は、企業や店舗の「顔」となるものです。看板があることで、消費者に企業や店舗をPRすることができます。その存在を知ってもらうためにとても重要な役割を果たしてくれているのです。
企業や店舗の「顔」になる看板は、その企業や店舗のイメージや信頼、信用などと大きく関係してきます。そのため、看板によって収益が左右されるとも言えるのです。
看板には種類がある
看板といっても、様々な種類があります。企業や店舗の敷地内に設置されている看板は「自家広告物」と呼ばれます。敷地外に設置されている場合は「一般広告物」になります。さらに看板の形態にも様々な種類があり、それらによりルールが設けられているため、設置前に確認が必要です。
例えば、街中にある建物の壁から突き出た看板は、袖看板と呼ばれています。この看板は、地面からの高さと建物からの出幅に関して基準が定められているため、基準を守り設置しなければいけません。
この看板は、高い場所に設置されることから、風による影響を受けやすいです。風によって取り付け部分には負荷がかかってしまいます。このことから、風による影響を考えた構造計算が必要です。そして落下のリスクがないように、定期点検では内部の確認をしなければいけません。
看板の「安全」を脅かす要因になるもの
看板の安全は、どのようなことで脅かされるのでしょうか。看板のリスクについてまとめておきます。
看板の汚れや破損によるもの
看板は会社や店舗の「顔」になります。もし看板が汚れていたり、破損していたりしたらどうでしょうか?その会社や店舗のイメージは下がってしまうと言えます。
看板がメンテナンスされていないと消費者に与える影響はマイナスイメージになってしまうのです。集客率や売上に影響を及ぼしますので、看板のメンテナンスはもちろん、日々できる清掃に関してはしっかり行いましょう。
落下事故によるもの
看板が落下してしまったという事故のニュースは最近目にすることが多いです。これは長年設置されている看板が、劣化して落下したという事例がほとんどで、メンテナンスを怠った結果と言えるでしょう。
メンテナンス会社がメンテナンスを怠っている場合でも、会社や店舗の管理不足とみなされます。メンテナンスを依頼する業者選びに注意しましょう。
看板のメンテナンス不足で事故を起こしてしまった場合、会社や店舗のイメージが大きく損なわれます。また、万が一大きな事故に発展した場合、賠償責任も問われてしまうのです。大きな損害となってしまうことは間違いありません。
法令違反によるもの
看板に関しての法令を把握しないで設置してしまった場合、行政から指摘を受けてしまう可能性があります。これも店舗や企業のイメージダウンに繋がってしまうでしょう。罰則になる場合もあり注意しなければいけません。
看板の「安全」を保持するために行うべき対策
看板の安全を守るためには、どのような対策を取れば良いのでしょうか。看板の安全を守るための対策をまとめておきます。
屋外広告物条例を守る
看板を設置する際は、設置する地域の屋外広告物条例を確認してください。そして看板を設置する前に設置することを申請しなければいけません。許可が取れなければ設置できないため注意しましょう。
建築基準法を守る
建築基準法では、看板設置に関して工作物確認申請と防火地域内の規制という決まりがあります。工作物確認申請は、看板の高さが4mをこえる場合、構造審査が必要という条例です。
防火地域内の規制は、建物の屋上に設ける場合に、主要部材は不燃材料で造るか不燃材料で覆われたものにしなければならないという決まりです。
景観法や景観条例も確認
景観の問題で看板設置ができないエリアもあります。看板設置に関しては、景観法や景観条例も必ず確認しましょう。
そのほかの法令も確認する
この他にも、消防法や都市計画法、道路法など看板設置に関係する法令が沢山あります。詳しいことは素人ではなかなか分からないことも多いです。看板制作と設置に詳しい業者の場合は、これらの法令もすべて熟知しています。看板設置のプロに相談するようにしましょう。
まとめ
看板の安全は、企業や店舗にとってとても重要であることがお分かりいただけたと思います。看板の安全を守ることは、企業や店舗の責任です。そのためには、信頼できる看板設置業者に設置してもらうということが重要になってくるでしょう。
また、看板のメンテナンスも信頼できる会社に依頼しなければいけません。できれば看板設置とメンテナンスをまとめて行ってくれる会社を探しましょう。