袖看板とは?活用するメリットや製作・設置時の注意点について解説!
看板にはさまざまな種類があり、目的や用途が違います。店舗には必要不可欠なものであるのは確かですが、目的に合った看板を設置しなければ意味がありません。まず看板の種類や効果を知ることから始めるのが望ましいです。今回は袖看板に焦点を当て、活用するメリットや制作・設置時の注意点を解説します。
袖看板とは?
袖看板とは、ポールや建物の壁に取り付けるもので突き出し看板とも呼ばれています。建物から突き出した感じが着物の袖に見えることから、袖看板と呼ばれるようになりました。設置は、建物に直接設置されるパターンと、支柱に設置されるパターンがあります。
主に店舗の所在を知らせる目的で設置し、壁面と直角に設置されることから歩行者からの視認性がよくなります。集客や売り上げにつながる重要な役割なので、より効果的なものを選ぶことが必須です。とくに2階以上の店舗には看板が必要不可欠で、袖看板が適しているでしょう。
袖看板を活用するメリット
それでは袖看板を活用するメリットを見ていきましょう。
視認性がよい
袖看板は建物から突き出しているため視認性がよく、車や歩行者へのアピール度が大きいです。各フロアのテナントにどのような店舗が入っているのかが分かりやすいのも、メリットの一つです。
素材がよい
最近の袖看板にはFFシートという素材が使われており、従来のアクリル板よりも優れています。中にライト設置して光らせる内照式の看板や、外からスポットライトを当てて目立たたせる外照式の両方に使用できる素材となっています。
台風などで看板が損傷し、割れた破片で通行人がケガをするということがありますが、この素材の袖看板は二次災害を軽減できます。
デザイン性がよい
材質や色の組み合わせによって多彩な表現が可能で、デザイン性がよいのも大きなメリットでしょう。カラフルでデザイン性のよい看板は、歩行者の目に入りやすいです。またイラストなどを使用すれば、より集客度が上がります。
袖看板の費用相場
袖看板を設置する際には、どれくらいの費用がかかるのでしょうか?袖看板の費用は、看板本体費、デザイン費、施工費が含まれます。それではそれぞれの相場を見ていきましょう。
看板本体費
袖看板本体の費用は形状、サイズによってさまざまですが、アルミ製で「50cm四方前後:約3~5万円」「長方形の中型:10万円~」「大型:20万円以上」となります。また本体の素材によって費用は変動します。
デザイン費
デザインは画像編集ソフトを使って、看板面(店名・電話番号・経路案内など)をデザインします。看板設置の目的は視認性が大きいので複雑なデザインを施すことはなく、あまり高額になることはありません。一般的なサイズのデザイン費は、1~5万円前後が相場となっています。
施工費
制作した看板を設置する費用は、高所作業車やユニック車(クレーン付きのトラック)が使われるケースが多いため、5~12万円前後となります。スタンド型の看板と比べると高額になります。また深夜の作業になると、その分の追加費用がかかり、立地によっては道路使用の許可申請のコストが発生したりします。
このように袖看板の費用は、本体費・デザイン費・施工費がプラスされた費用となります。袖看板はニーズが多いので既製品が流通しており、制作の際に既製品を利用するのが一般的となっています。
袖看板の制作・設置時の注意点
袖看板は、法律による規制の範囲内で設置しなければなりません。袖看板の設置に関する法律は、屋外広告物法、建築基準法、道路交通法などが挙げられます。
屋外広告物法
屋外広告物法は、屋外に設置される広告を取り締まるための基本的な法律で、2004年に大幅に改正されました。屋外広告物許可申請を行うためには、仕様許可申請書、仕様書、配置図などの書類を提出します。
建築基準法
建物や土地に対してルールを定めたのが建築基準法で、対象となるのは建築物、建築物の敷地、設備、構造、用途などです。袖看板が4m以上の大型である場合、建築基準法に基づく工作物確認申請を行わなければなりません。
道路交通法
道路交通法は、道路における危険を防止し、そのほか交通の安全と円滑を図り、道路の交通に起因する障害の防止に資することを目的とします。袖看板は道路上に突き出して設置するため、道路交通法に基づく道路占用許可申請を行わなければなりません。
袖看板を出すときの注意点
先に述べたように、看板設置に関する法律を守るのはもちろんのこと、各地域で定められている条例についても正しく把握しておく必要があります。取り付けの際には、看板を適切に固定して安全を確認します。
取り付け方法に不備があって落下した場合、通行人が被害に遭う可能性があります。また時間が立てば看板も劣化するので、一部が剥がれ落ちたり看板自体が落下したりするリスクも出てきます。常に安全に配慮して管理することが必須となります。
まとめ
袖看板を活用するメリットや製作・設置時の注意点について解説しました。やはり、看板設置に関する法律をしっかり守らなければなりません。袖看板の役割は、視認性をよくして集客し、売り上げをアップさせることにあります。
袖看板は通行人に対してアピールができ、宣伝効果は高いです。このような袖看板のメリットを活かすには、しっかり法律や条例の規制を受け止めることが大事です。それを踏まえたうえで、袖看板を活用し売り上げアップにつなげましょう。